2021年におこなったコミュニケーションカイゼン

すでにタイトルを書くだけでドキドキしている id:hokupod です。
Technology & Design という部署でエンジニアリングマネジメントを担当しています。役職としてはマネジャーです。
エンジニアリングマネジメントの経験としては、1年ほどかと思います。
チームは 10 名ほどの小さいチームです。

どうぞ最後までお付き合いください。

開始早々謝罪になりますが、なにも土台がない状態から手探りでここまでやってきてます。
エンジニアみなさまの役に立つため、日々精進しております。 こうした方が良さそうなどございましたら、ぜひ教えていただけますと嬉しいです。

自分を知ってもらう

自己紹介をする私
まず取りかかったのは、これでした。
一体私は何者なのかをエンジニアのみなさまが知らないと、会話が弾まない。
知らないものに触れるのって、怖くないですか?私は怖いです。

ということで、いくつか発信をおこなうことにしました。

Scrapbox

本来はノウハウを溜めるためのツールになりますが、私は日記として利用しています。
たまにメモも入れちゃってますが。
前々から、やっていれば良かったのでは?と言いたい気持ちはわかります。

ポッドキャスト

日記をやっていく内に、仕事中にラフに聞けるものを用意出来たらいいなと思い始めました。
そこで着手したのがポッドキャストです。
トークの中で、なにに課題を持っていて、今なにが熱いと感じているのかを知ってもらえたらと思って続けています。
ポッドキャストを始めることで、日記が徐々に更新されなくなっていったことには触れないでください。

ザッソウ部屋の開設

出社していたとき同様にザッソウ(雑談の中で相談)が可能な状態を作りたいと思い、Discord サーバを建てました。
意識的に集まれるようチームで相談し、毎日 16 時からをザッソウタイムとしています。
時刻になると Slackbot が教えてくれるので、集まりやすいです。

Slackbot による通知

サーバアイコンは個人的にお気に入りの TD 子です。このファンキーさ素晴らしすぎます。

TD 子(実際には頭だけをアイコンとして使用しています)

1on1 の実施

上期は隔週30分、下期は毎週15分で続けています。
リモートがメインとなり、直接会話する機会も減ったため、まずは回数を重ねお互いを知ることが大切だと考え頻度を増やした形です。

話す内容は、事前に決めておく形ではなく、その場その場で話したいことを主題としています。
そうすることで今一番重要だと感じていることに時間が割けます。
また業務報告で終わらないよう「今一番頭の中を占めているものをいくつかあげていただけますか?」と確認するようにしています。

他にも自身で気をつけていることを列挙します。

  1. 極力傾聴する
  2. 伝える際は、どういったことを期待しているのかも含めて伝える
  3. 翌週までの宿題を用意して、再度話を聞く
  4. 宿題が体制面に及ぶ場合は、ToDo に追加して翌週までに答えを用意する

あと、、、本音でぶつかる。
私自身がいい感じに振る舞えるタイプの人間であればよいのですが、どうも性に合わないので大分人間味が出ます。
1on1 に向いていないのでは?とも当然思うのですが、自己開示をして安心感を与えることも必要だと考えています。
アイスブレイクで、家族の話とか出てくると自然と安心感ありますよね。私だけかも知れないですが。

ふりかえりの導入

日々のメンバーの取り組みをみんなに知って欲しい、またメンバーの中で取り組みをカイゼンしていく輪をつくりたいという思いから、ふりかえりを導入しました。 具体的な手法につきましては、ふりかえりガイドブックを参考にしました。 有名な KPT や YWT だけではなく、ユースケースに応じて様々なふりかえり手法が紹介されておりますのでオススメです。 www.seshop.com

弊チームでは、週一回のふりかえりに下記メニューをおこなっています。

  1. テーマの設定/共有
  2. みんなで守るお約束の設定/共有
  3. メンバーへの感謝を各人伝える
  4. Y(やったこと)W(わかったこと)T(YW から出てきた次にやること)
  5. このふりかえりで上手くいったこと/カイゼンできることの共有

特に YW から出てきた次にやること は、個々人で検討するとただのタスクになりがちなので、チームのカイゼンを意識し参加者全員で検討するようにしています。

ふりかえりを導入し、他者のタスクを自分ごととして考えることができ、定期的な開発/仕事の見直しおよび軌道修正、気軽に協力のお願いが行えるようになりました。 忙しいからこそ、立ち止まることの大切さを実感しています。

勉強会の開催

はじまりは コミュニケーション回数を増やせたら といった目的でした。 内容としては、AWS Black Belt の動画の試聴会から読書会へと移っていきました。

AWS Black Belt 試聴会

AWS さんが公開している動画を参加者で見て、どういったサービスに活かせそうか意見をぶつけ合う会です。
特に普段利用しているサービス以外も知ることで、システムの 提案幅を拡げる といったことも狙いとしてあります。

AWS の資格取得も奨励しているので、後押しにもなっていたら嬉しい限りです。
以前のブログ記事もありますので、よろしかったら。

blog.bltinc.co.jp

読書会

AWS Black Belt の動画を見尽くしたこともあり、読書会をおこなうことにしました。
題材としては、内容が奥深く、共感者なく勉強するには辛い本 です。
言語習得のような個人で進められるようなものではなく、チームのみんながいるからこそ続けられる読書会をおこなっています。

実際に読んだ本としては、SRE 本や、Web 配信の技術、Linux のしくみ、Real World HTTP などです。
毎週事前に一章ずつ読んできて、感想を esa に記入しそれを見ながら意見を交わすといった流れでおこなっています。

読書会からポストモーテム文化の導入など、実際にカイゼンにむけての行動が行えているのがよい傾向だと考えています。

おわりに

カイゼンとしておこなった施策の中でも新たにカイゼンが生まれています。
状況が変わっていく中でも、柔軟に動ける組織でいるためには、日頃のコミュニケーションから生まれる信頼関係が重要だと実感している毎日です。
小さな組織の話ではありますが、少しでも参考になりましたら幸いです。