壁と私

Bullet Group Advent Calendar 2020 22日目の記事です。

はじめまして、デザイナーのkamiです。
バレットグループ初のデザイナーとして採用していただき、来年3年目に入ろうとしております。昔からデザイナーやってました風に見せかけて働いておりますが、実は経歴は普通より少し変わっています。
もともとのバレットグループとの出会いは『壁』。今回は、バレットでの『壁と私』の歴史をご紹介します。

  • 2016年 壁画を描く
  • 2018年 壁画を眺める
  • 2020年 壁画を移す

小泉内閣が発足した2001年。
美大のグラフィックデザイン学科卒業後、一般的なデザイン業界の道には進まず、日本に上陸したばかりの某シアトル系コーヒーショップの魅力に取り憑かれ、カスタマーサービスやバリスタの育成、そして何よりコーヒーの世界に没頭して毎日を過ごしておりました。 同時に、その素晴らしいビバレッジやフードの世界観を伝える壁画や黒板を描いてほしいと頼まれることも多々あり、数えきれないほどの壁画や黒板をたくさんの店舗で描いてきました。

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無我夢中で働いていて、はっと気づいたら30代後半。

あっという間にこんな歳だし、親も歳だし(ら・ら・らより抜粋)

ということで、何か違うことがしてみたいな…と思っていた矢先、たまたまお会いする機会のあった現・バレット取締役員から「うちのエントランスに壁画描いてみない?」とお声をかけていただきました。
(この頃の超絶アナログ野郎だった自分は、まさか2年後にIT系の弊社で働くなんてことは1mmも思ってませんでした)

なんとも人生ってわからない

芸大出身の妹にも協力をお願いし、2016年夏に壁画制作がスタート。
テーマは、『常識を打ち破るベンチャーマインド』
ドラクロワ作の絵画『民衆を導く自由の女神』をオマージュし、新宿というカオスと情熱、様々な世界を想像力で広げていきました。 f:id:kazuha0319:20201221172329j:plain 当初のラフスケッチですが、混沌とした世界観がしっかりと感じ取れます。笑

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基本なるべく社員さんたちがいない時間帯にペイントの作業していたのですが、たまたま遅くまで残っていた社員さんが差し入れを買ってきてくれたり、「毎朝、進捗を楽しみにしてます」と話しかけてくれたり、IT業界の人たちのことを先入観で傲慢そうなイメージを持っていたので、この会社は素敵な人が多いなぁと親近感を持ったことを覚えています。
3ヶ月かけて壁画を無事納品し、また機会があれば依頼してくださいとご挨拶してお別れしました。

そして、2年後の2018年。
飲食業界から心機一転し、バーで働きながらデザインの再勉強中だった私。
冒頭にも出演していただきました現・バレット取締役員に、「今デザイナー目指してるの?うちでやってみない?」と突然のお声かけいただき、壁画を描いたバレットに社員としてまさかの入社。 自分の描いたカオスな寿司のペイントを社員として眺めるのは、なんとなく当初は恥ずかしかったです。
今回の本筋から逸れるので多くは語りませんが、筆を片手に戦ってきたアナログ人間にとってHTMLやCSSは完全に地獄にしか感じられず、苦痛の日々が半年くらいありました。

そして、WEB業界に少しづつ慣れてきた2020年夏。
本社の移転が決定。もちろん壁ともお別れするつもりでした。が、
3回目のご登場!!現・バレット取締役員から「壁画を移動して、かっこいい額装してみない?」という提案が!!!
もちろん、答えは『YES,I CAN!』
すぐさま壁ぶち壊しプロジェクトを立ち上げ、壁画を壊さずに切り出す方法を美術業者さんと何度も打ち合わせをし、ついに8月1日に工事開始。
毎日パソコンと向き合っているので久しぶりのアナログ作業。忘れかけていた感覚に右脳が震えましたのを覚えてます。f:id:kazuha0319:20201221175334j:plain 壁の裏から電気の配線が出てきて一時騒然となったり、思った以上に大変な作業になりましたが8時間かけて無事に壁画の切り出し成功。

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マットブラックのイカした額装を施し、重さ100kgにもなる壁画が8月15日新オフィスの会議室に見事にカムバックしました。

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これで壁の物語はいったん完結です。

今のわたしは、新たなWEBデザインという新しい壁に向かって切磋琢磨しております。
飲食業をしていた頃、「カスタマーエクスペリエンスとは?」という課題に何十年も真剣に向き合ってきましたが、これからはデザインでのユーザーエクスペリエンスを追求し今日もパソコンに向かいます。 -fin-